筍のあくをとりながら

力の有り余る、
その力を持て余している常連さんが
沢山タケノコを大量に持ってきてくれました。
最近、竹やぶを持ったそうです。
間引いても間引いても生えてきやがる、
とドサと置いてってくれました。
ありがとうございます。



それはさておき、
岡田屋母がこの筍を釜で炊き、アクをとってくれました。


GWの嵐が過ぎ、
片付けもひと段落し、
夕暮れのゆるやかな時間。



ほんの少しの薪でこんなにも長く煮炊きできるんだなぁ、

とお母さんの手際の良さに見入っていると
筍を茹でながらお母さんが話してくれました。



そうやで、昔はさ、
こんだけの薪で米も炊いたし味噌汁も作ったし全部してたんやで。
冷蔵庫なんてなかったから
北の窓に食べ物を吊るして長持ちさせたし、
イカは井戸水で冷やして食べたし。
でもほんのちょっと冷たいのが何十倍にも冷たく感じたし、
井戸水は都合が良くて、
寒い時はぬるいし暑い時は冷たいし、よう出来てるんやに。
こんでいいんさ。
そしたら原発もいらんわな。
みんなそうしてやってきてたんやから。



煙と一緒に目にしみながら入ってきました。


営業を終えた月の庭では、
ミッキーさん(カホリさんの息子さん)がお友達を連れて帰って来ていて、
どうやら3人で原発のこと、今のことを話していたようです。
親子で、友達も交えて、そんな話が出来る。
ゆたかな時間だなぁ。

内容は決して穏やかではないかもしれないけど、
今、
この世の中で足りないことのひとつ。


話をする。
事実を知る機会。
先人の知恵を伝え聞くこと。


この日の月の庭にはとてもゆたかな時間がありました。