やまぶき


岡田屋お母さんが金柑と一緒に飾ってくれました。

まさに鮮やかな やまぶき色!
そして 句も詠んで教えてくれました。
粋〜

「七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだに なきぞ悲しき」

皆さんご存知ですか?



調べてみると、太田道灌の山吹伝説としてお話がありました。
それによると、、、


道灌が父を尋ねて越生の地に来た。
突然のにわか雨に遭い農家で蓑(みの)を借りようと立ち寄った。
その時、娘が出てきて一輪の山吹の花を差し出した。
道灌は、蓑を借りようとしたのに花を出され内心腹立たしかった。
後でこの話を家臣にしたところ、それは後拾遺和歌集


「七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだに なきぞ悲しき」


兼明親王の歌に掛けて、
山間(やまあい)の茅葺きの家であり貧しく蓑(実の)ひとつ持ち合わせがないことを奥ゆかしく答えたのだと教わった。
古歌を知らなかった事を恥じて、それ以後道灌は歌道に励んだ、ということです。



洒落ていますね。
今は「 NO と言えない」 とかマイナスイメージばかりで言われていますが、
こういう奥ゆかしさや粋さは誇るべき日本人の性質・文化だと思うんだけどなぁ 。



これを真似してランチが売り切れ終了してしまった時には、
やまぶきをそっとお出ししようかな。

、、、それは違うか。

いつかそんな気のきいたことが出来る日が来るでしょうか。



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